invest-me’s diary

主にオフショア投資の豆知識を投稿します

フィリピンナショナルバンクのサービス内容と注意点

 
社会のグローバル化によって海外旅行をする人が増えただけでなく、仕事で海外赴任となる人や留学する人も増えています。海外赴任や海外留学で考えなくてはならないのがお金の運用、管理方法です。給与などの受け渡しのために口座を開設しなくてはならない場合もありますが、その国に在住していない人、外国人が口座を開設することは簡単なことではないため、日本から資金を送る場合には海外送金の方法を確認しておく必要があります。
 
フィリピンナショナルバンクはフィリピンに長く在住してお金の管理方法を考えたときに利用を検討することができる銀行のひとつです。「ナショナルバンク」という名前の通り、フィリピンナショナルバンクは1916年に国立銀行として設立した銀行です。第二次世界大戦後にフィリピンが独立して新しい中央銀行が設立されるまで、フィリピンの中央銀行としての業務も行ってきましたが、1949年に中央銀行設立された後は国立銀行の業務に戻っています。そして1989年株式をマニラ証券取引所に上場し、2007年7月には、民営化され、 2013年に、Allied Banking Corporationと合併し、現在に至っています。フィリピンナショナルバンクはユニバーサルバンクとして幅広い業務を行っていますが、フィリピン国内の656の拠点、海外の77の拠点のほとんどが海外在留フィリピン人の本国送金業務をメインとしています。フィリピンナショナルバンクは日本国内でも支店をオープンしており、1996年に東京支店、2003年に名古屋支店をオープンしています。
 
海外送金というと、手数料が割高になる上に時間がかかるのが不便なところです。ゆうちょ銀行の場合、国際送金手数料は窓口で7,500円、ゆうちょダイレクトで3,000円のため、よく海外送金をする場合は手数料だけで相当の金額になってしまいます。フィリピンナショナルバンクはフィリピンへの送金について手数料が格安で早く送金できるだけでなく、海外送金の方法が複数ある利便性のよさが口コミで評判となっている銀行です。フィリピンナショナルバンクの海外送金では東京支店、または名古屋支店の窓口で送金する方法、銀行振込で送金する方法、現金書留で送金する方法があります。銀行振込での送金では、みずほ銀行でフィリピンナショナルバンクの口座に振り込みをします。都市銀行みずほ銀行は、支店が各所にあるため海外送金のために出かける手間は少ないといえるでしょう。そしてフィリピンナショナル銀行の口座への送金は、銀行振り込みの場合、午後3時までに送金をすれば当日中に送金が完了します。現金書留の場合は到着に2、3日かかりますが、到着後は当日中に送金が行われます。
 
なお、フィリピンへの海外送金が便利なフィリピンナショナルバンクですが注意点もあります。海外送金にはあらかじめ登録が必要で、その際、運転免許証などの本人確認の出来る書類が必要になります。そして送金金額の上限は支店での送金、銀行振込の場合は100万円が上限です。現金書留による送金の場合は、現金書留の上限額が法律で50万円と定められていることから、50万円になります。