invest-me’s diary

主にオフショア投資の豆知識を投稿します

資産管理サービス信託銀行株式会社のサービス概要について

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託銀行株式会社は、東京都中央区晴海に本社を置くみずほフィナンシャルグループ子会社の信託銀行でしたが、日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社との合併によって2020年に商号を変更したことから、現在は存在しない信託銀行となっています。

資産管理サービス信託銀行株式会社は2001年1月にみずほ信託銀行朝日生命保険第一生命保険富国生命保険、現:明治安田生命保険(旧:安田生命保険)の5つの会社の出資によって設立され、同年1月30日に営業を開始し、その業務内容は、複数の資産運用会社にある年金資産を一元的に管理・運用するマスタートラスト業務、有価証券資産の管理、確定拠出年金の資産管理業務などで資産管理に特化しています。2016年10月に第一生命保険が株式を譲渡したことによってかんぽ生命保険が資本参加し、2018年10月に同じく資産管理業務に特化した信託銀行の日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社と持株会社方式で統合し、JTCホールディングスの子会社となっています。持株会社のJTCホールディングス、傘下の日本トラスティ・サービス信託銀行と資産管理サービス信託銀は2021年に合併の予定でしたが、予定が早まり、2020年に合併し、株式会社日本カストディ銀行となり、現在に至っています。

日本カストディ銀行は、みずほフィナンシャルグループ系列の銀行である資産管理サービス信託銀行と、りそな銀行三井住友トラスト・ホールディングス系列の日本トラスティ・サービス信託銀行という系列の異なる銀行が経営統合したことによって発足した資産管理専門銀行で、その預かり資産残高は約700兆円になります。これは日本最大、世界でも8位という巨額な資産であり、それを管理する日本カストディ銀行に対して日本の金庫番という評判は妥当ともいえるでしょう。なお、日本カストディ銀行となった日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社と資産管理サービス信託銀行株式会社は、名前が長いことから紙面などで見つけやすく、四季報で見付けたら注目すべき注意点といわれていましたが、日本カストディ銀行となったためにそれはなくなっています。

国内の投資家が海外の有価証券を購入する場合は、誘拐証券の管理・保管だけでなく、元利金や配当金の代理受領、運用成績の管理、議決権行使といった広範囲にわたって管理を委託することが一般的で、そのような業務を行う金融機関のことをカストディアンといいます。日本でカストディアンといわれる銀行は、日本マスタートラスト信託銀行資産管理サービス信託銀行日本トラスティ・サービス信託銀行の3行でしたが、日本マスタートラスト信託銀行資産管理サービス信託銀行の合併によって現在は2行となっています。なお、日本カストディ銀行と日本マスタートラスト信託銀行は同業銀行というだけでなく、どちらも日本の金庫番といった評価・評判から、災害時にどちらか一方の銀行で内国為替業務の継続が難しくなった場合は、もう一方の銀行で内国為替送金業務を代行する相互補完運用の協力を約束しており、金融業界での災害の備えを実施しています。